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SECCってなに?SECCの特徴やSGCCとの違いを紹介

SECC(電気亜鉛メッキ鋼板)は、防錆性能が高く、溶接などの加工がしやすいので、表面処理鋼板の中でも高いシェア率を誇っています。

大型ビルやデパートなど、皆さんが普段生活している場所にもSECCを使った物がたくさん利用されているので、SECCがどんなものか興味がある方も多いのではないでしょうか。

本記事では、通称「ボンデ鋼板」とも呼ばれるSECC(電気亜鉛メッキ鋼板)の材質や特徴についてご紹介します。

SECCってなに?SECCの特徴やSGCCとの違いを紹介

SECC(ボンデ鋼板)とは?

SECC(ボンデ鋼板)とは、流通量が多く入手しやすい「冷間圧延鋼板」に電気を使って亜鉛メッキ加工を施した鋼板で、亜鉛メッキを薄く塗るので、防錆性能が高く加工や塗装性に優れているのが大きな特徴です。

ボンデ鋼板には、表面が滑らかで塗装がしやすいといったメリットもあるので、デパートやビルなどの大型施設内にあるATMのカバーやトイレの壁などにも採用されています。

それだけでなく、家電製品や建物の内装・外装など、いろいろな分野において金属加工の材料としても広く採用されているので、皆さんも普段気づかないうちにボンデ鋼板を目にしているはずです。

SECCの材質と特徴は?どんな場面に最適?

鋼板として最も流通量の多いSECCには、たくさんのメリットや特徴があります。

ここでは、SECCの材質と特徴をご紹介します。

特徴①加工しやすく使いやすい

ボンデ鋼板の素材である「間圧延鋼板」は、曲がりやすく加工しやすいのが特徴です。

そしてボンデ鋼板に使用している亜鉛メッキは、密着性が高く傷がつきにくいので、ボンデ鋼板はプレス加工や曲げ加工にとても適した材質です。

普段は見えない家電製品の内部パーツなどは基本的に塗装されずにそのまま使われており、デスクトップPCの背面カバーなどのように見える部分ではカラー塗装して使われています。

ただし、ボンデ鋼板はメッキ厚が薄いため、水がかかりやすい屋外の使用には適していないのでご注意ください。

特徴②意外なメリット!溶接が可能

メッキ加工が施された素材は皮膜が溶融しにくいので、溶接ができないイメージがありますよね。

後ほどご紹介しますが、電気で亜鉛メッキを塗布するSECCとは違って、直接亜鉛メッキの溶液に浸すSGCC(溶融亜鉛メッキ鋼板)は、メッキ厚がとても厚いので溶接加工ができません。

ですが、ボンデ鋼板はメッキ厚がとても薄いので、TIG溶接や半自動溶接といったアーク溶接が可能です。これはとても大きなメリットですよね。

ボンデ鋼板を溶接加工する際は、溶接によって発生する金属の粉塵を含んだ溶接ヒュームが発生するのでご注意ください。
溶接ヒュームは人体にとても有害なため、換気をしながら溶接する必要があります。

溶接した部分の周辺にはリン酸亜鉛皮膜などが飛び散って固まってしまうのですが、これを放置してしまうと塗装を劣化させてしまう原因になるので、溶接後は必ず除去しましょう。

特徴③見た目は重要!塗装しやすい

ボンデ鋼板の表面にはリン酸亜鉛皮膜が形成されており、これが塗装下地としての役割を果たしているため塗装性に優れています。

また、ボンデ鋼板は正式には電気亜鉛メッキ鋼板なので、メッキ厚の均一性に優れていて表面に凹凸が少なく滑らかなのが特徴です。
塗装性や加工性に優れていることから、エイジング塗装によって高級感を演出し、飲食店などの内装・外装にも多く採用されています。

このように、ボンデ鋼板は塗装によって幅広い分野で活躍しています。

特徴④水気の多い現場でも安心!防錆効果で長持ち

ボンデ鋼板は、鉄に対して高い効果を誇る亜鉛メッキ加工を施したうえにクロメート処理を行います。

クロメート処理とは、クロム酸塩をメインとする溶液に鋼板を浸漬することで、素材表面に水分を含む酸化クロムのジェル状酸化被膜を形成する処理方法です。
つまり、亜鉛メッキ加工とクロメート処理によって2重の皮膜に保護されるので、高い防錆性と耐食性を誇るのです。

ボンデ鋼板は基本的に水に弱いので屋外での使用には適していませんが、塗装を施したあとは素材自体に水がかかりづらくなるので、屋外でも問題なく使用できます。

SECCとSGCCの違いとは?優れた素材はどっち?

SGCC(溶融亜鉛メッキ鋼板)とSECC(電気亜鉛メッキ鋼板)の違いは、メッキの加工方法にあります。

まずは、SECCとSGCCの違いをわかりやすく表にまとめてご説明します。

  SECC SGCC
価格(1kg) 150円 150円
強度
溶接性 ×
耐食性

SECCは電気を用いて素材に薄くメッキを塗布しますが、SGCCは溶かした亜鉛の中に直接鋼板を浸して厚くメッキを塗布するので、加工性に差が生じるのが2つの素材の大きな違いです。
そのため、SECCは加工性や塗装性に優れていますが、SGCCは加工性や塗装性に優れていない分耐食性にとても優れています。

SGCCの特徴として、素材の表面に不純物と亜鉛が結晶化してスパングルと呼ばれる幾何学模様が浮かび上がるので、とても芸術的で美しいです。
通常形状の「レギュラースパングル」、細かい模様が特徴の「ミニマムスパングル」、模様がまったくないゼロスパングルがあり、模様の有無や大きさによって呼び名が違います。

SECCとSGCCそれぞれにメリット・デメリットがあるので、用途に合わせていろいろな分野で活躍しています。

まとめ

ボンデ鋼板は、亜鉛メッキとクロメート処理によって、耐食性だけでなく加工性や塗装性にも優れています。そのため、ATMや飲食店の内装・外装など、普段皆さんが目にしているものの多くに採用されています。

鋼板の溶接や加工に興味がある方は、本記事の内容をぜひ参考にしてください。