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重量鉄骨と軽量鉄骨、どう違う?どんな住まいに合うのかを解説

「家を建てようと考えているけど、木造以外にはどんな選択肢があるのかな?」
「重量鉄骨と軽量鉄骨はどう違うの?」
そう疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。

家を建てるといった非常に重要な局面において、家の骨格を担う鉄骨の素材については十分に把握し適切なものを選びたいですよね。

今回の記事では、重量鉄骨と軽量鉄骨の違い、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説をしていきます。
家を建てようと考えている方はぜひ参考にしてくださいね。

重量鉄骨と軽量鉄骨、どう違う?どんな住まいに合うのかを解説

重量鉄骨や軽量鉄骨を用いる「鉄骨造」って?

建築を考えている方にとって非常に重要な骨格や材質ですが、どのようなものがあるのかはご存知でしょうか。

木造やコンクリートなど、骨格に使用される素材にはさまざまなものがあります。
ここではこういった多くの素材の中から、鉄骨を用いる鉄骨造について解説を行っていきます。

鉄骨造の基本的知識

鉄骨造は鉄を使った合金「鋼」を骨格に用いて建築を行った建造物を指します。

高層のビルや多くの方が暮らすマンションなど、基本的に大きめの建物に用いられている骨格です。
ほかに用いられる用途としては、大型の倉庫や工場といったやはり大型で強度の求められるものが挙げられます。

もちろん背の低い建物や一軒家でも用いられるケースは多く、鉄骨造の強みや弱みをしっかりと理解しておくのが大切です。

鉄骨造の強みと弱み

ここまで紹介してきた鉄骨造ですが、木造やコンクリートといったほかの建築素材と比較した強みや弱みを十分に理解したうえで建築に臨むのが大切です。

鉄骨造の強み・弱みには以下のような事柄が挙げられます。

強み 弱み
●    コンクリートを骨格に使用する建築物と比べ、短い期間で建てられる

●    建築に期間を要する素材と比較し安価である

●    安価なため、家賃などの諸費用も安くなる場合が多い

●    大量生産されるため、質にブレがない

●    遮音性・防音性が低い

●    耐火性が低い(熱で鉄骨が溶けてしまう)

●    遮熱性が低い

●    木造などの建築素材と比較すると費用がかかる

●    重量が大きいため、地盤のケアが必要

重量鉄骨・軽量鉄骨とは?

ここまで紹介してきた鉄骨造ですが、使用する鉄骨には2つの種類があり、それぞれ「重量鉄骨」「軽量鉄骨」と呼ばれています。

一概に鉄骨造といっても、これら2つの性質や強み・弱みを理解し適切なものを選んで建築を行うのが非常に重要です。

そこでここからは、これら重量鉄骨・軽量鉄骨の違いについて詳しく説明を行っていきます。

重量鉄骨と軽量鉄骨にはどんな違いがある?

重量鉄骨と軽量鉄骨を明確に分けているものはそれぞれの「鋼の分厚さ」です。

6mmを基準として、より分厚いものを重量鉄骨、より薄いものを軽量鉄骨と呼んでいます。

鉄骨造が用いられる建築のうち、分厚い重量鉄骨は先述の倉庫・ビルといった大型の建物に、軽量鉄骨は一軒家や小さめのアパートといった小型〜中型の建物に用いられています。

木造にするか、コンクリートにするかなどを決める時と同様に、それぞれの強みや弱みをきちんと理解し、そのうえでどういった形でこれらの鉄骨を使い分けるか決めるのが大切です。

重量鉄骨・軽量鉄骨の強みと弱み

ここまで紹介してきたこれら2種類の鉄骨ですが、それぞれどのような強み・弱みを持っているのでしょうか。

これら2つの鉄骨には、以下のような強み・弱みがあります。

重量鉄骨 軽量鉄骨
強み ●    強度が高く、1本あたりの支えられる重量が大きい

●    少ない本数で部屋を構築ができ、居住空間を広く取れる

●    木造と比較し耐久性が圧倒的に高い

●    製造のための手間や時間が少なく、費用が安い

●    軽量かつ複数を組み合わせて使うため、耐久性が高い

弱み ●    湿気を逃すことができないため、錆が生じやすい

●    遮熱性が低い

●    コストが軽量鉄骨と比較すると高くなりがち

●    重量が大きいため、地盤のケアが必要となる

●    重量鉄骨と比較すると熱や音の影響を受けやすい

●    複数の鉄骨を組み合わせて使用するので、スペースが生まれにくい

まとめ

今回の記事では鉄骨造りや重量鉄骨、軽量鉄骨をさまざまな建築方法と比較して説明を行ってきました。

木造に比べると高い耐久性を持つ反面、熱や音の気密性に関してはコンクリート造等に軍配が上がります。

一方で強度のわりに費用や工期が短く済むのは大きなメリットといえるでしょう。

住宅やビルを建築する際にとても重要となる骨格の素材について、しっかりと考察を重ね、ご自身の求める住宅像や予算に合わせて適切なものを選択するようにしてください。