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【お部屋の内装】ボードの壁紙仕上と塗装仕上の比較と施工方法の解説

内装の壁の石膏ボードの仕上げをクロス(壁紙)で仕上げるか、塗装で仕上げるかお悩みをお持ちですか?
日本ではクロス仕上が主流になっていますが、アメリカなどでは塗装仕上も多く施工されています。

本記事ではクロス仕上と塗装仕上のメリットとデメリットの解説と塗装の施工方法について解説するので参考にしてください。

【お部屋の内装】ボードの壁紙仕上と塗装仕上の比較と施工方法の解説

内装の石膏ボードを仕上げるには塗装がおすすめ

内装の壁の下地に使われる石膏ボードですが、表面の仕上げはクロス仕上と塗装仕上の2種類があります。
日本ではクロス仕上が主流になっており、塗装仕上を選ぶ方が少ないのが現状です。
ここでは、クロス仕上と塗装仕上のメリットとデメリットの解説をします。

クロスのメリットとデメリットの紹介

クロス仕上のメリットは以下の通りです。

メリット
● 工事が速い
● 汚れや傷に強い
● 施工時に匂いが少ない

クロス仕上のメリットは施工や補修が簡単なところです。
塗装仕上に比べ養生をする必要がないため、工事時間は短縮できます。

クロスの補修から壁一面補修、模様や色の変更もでき、和室の天井や壁に合ったクロスも存在し、需要は高まっています。
施工時に匂いがあまり残らないのも特徴です。

クロス仕上のデメリットは以下の通りです。

デメリット
● 切れ端などのゴミがでる
● 張替の際は既存のクロスを剥がす必要がある
● クロスから塗装にするのが困難

デメリットは張替時に既存のクロスを剥がす作業があるので、ゴミがたくさんでます。
また、クロス仕上から塗装仕上に変更するのが困難なので注意が必要です。

塗装のメリットとデメリットの紹介

塗装仕上のメリットは以下の通りです。

メリット
● 色を変えるのが簡単
● 一部だけの補修もできる
● 塗料の種類を変えると変化をつけられる
● ゴミが少ない

塗装仕上は、色の変更や塗り直しの簡単さがメリットです。
また、特別な塗装の種類を使うと、黒板のようにチョークでかける壁にしたり、マグネットがつくように加工したり、土壁のような仕上がりの漆喰にしたりできます。

塗装仕上のデメリットは以下の通りです。

デメリット
● 工事時間がかかる
● 工事費用が高い
● 汚れがつきやすい
● 塗りたては匂いが強い

デメリットは汚れてほしくない場所に養生をする必要があり、工事時間や工事費用がかかる原因になっています。
塗料の種類によっては匂いも強く、塗りたては細心の注意が必要です。

内装の石膏ボードをの塗装方法を解説

この章では石膏ボードの塗装方法について解説をします。
クロス仕上よりも丁寧に、パテ埋めなどの下地処理が大切です。
パテ埋めがあまく、少しでも段差があると目立ってしまうため注意しましょう。

石膏ボードのつなぎ目をパテで処理をする

パテ埋めとは石膏ボードのつなぎ目の部分の段差を埋め、ビスの頭部分を埋めて平らにする工程を指します。

使用するパテはいくつも種類があり、最終的な仕上の方法によって使うパテの種類が異なるため注意が必要です。
パテ埋めは1度にたくさん塗らずに、2~3回に分けて塗るようにしましょう。
パテ埋め後は段差をなくすため紙やすりで平らにします。

2枚のボードのジョイント部分のパテ埋めの方法

石膏ボードのジョイント部のパテ埋めはいくつかの工程に分かれます。

1. 目地部分のパテを1~2回に分けてのせる
2. 平らに近づいたらひび割れ防止のファイバーテープを張りつける
(テープがつきにくいときはプライマー使用)
3. 仕上のパテをする。

数回に分けてパテをのせていき、一度に厚くのせ過ぎないのがポイントです。
一度に厚くのせ過ぎると、ひび割れの原因になり仕上がりに影響します。

コーナー部分のパテ埋めの方法

コーナー部分もいくつかの工程に分かれます。
1. コーナー部分のパテ埋め専用L型アングルを接着剤で取りつける
2. 専用Lアングルの継ぎ目にファイバーテープを張る
(専用Lアングルが剥がれるのを予防)
3. コーナー部分全体を2~3回に分けてパテ埋めで仕上げる

コーナー部分は、生活するうえで物をぶつけて破損の恐れがあります。
専用Lアングルの使用は破損の予防も目的の一つです。
また、角が曲がらずきれいに仕上げられます。

下地の処理終わったら塗装に入ります

パテ埋めなどの下地の処理が終わったら、いよいよ塗装です。
この章では塗装の方法やポイントの紹介をします。
塗装は塗り始める前の事前準備がとても大切になるので、参考にしてください。

塗装をしない箇所や汚れが気になるところには養生します

塗料がついてほしくないところは、しっかりと養生しましょう。
全体的な養生にはマスカーや養生テープを使い、細かなところにはマスキングテープを使います。

しっかりと養生しないと、塗料がついて汚れてしまったり、細かな塗装が失敗してしまったりするため注意が必要です。

塗装ののりがよくなるようにプライマーなどの下塗り材の処理をします。

何もせずにそのまま石膏ボードに塗装も可能ですが、より塗料を密着させるためプライマーなどを使い下塗りをすると仕上がりがよくなります。

下塗り材を使用すると、下地の凹凸や軽度なひびであればカバーできるためご検討ください。

好きな塗料で全体を塗装

最後にお好みの塗料で塗装をします。
塗装は1回で仕上げようと厚く塗るとひび割れや、濃淡の変化、目に見えない塗り漏れを引き起こす可能性があります。

きれいに仕上をするには、あまり厚塗りにならないように意識し、薄めに2度塗りをするなどが効果的です。

まとめ

内装の石膏ボードの塗装について説明をしました。
日本では内装の仕上はクロス仕上が多く、塗装で仕上げる方は少ないのが現状です。
アメリカなどでは一般的な施工で内装塗装が使われています。

塗装できれいに仕上げるためには技術が必要で、パテ埋めなどの下地処理が難しいため懸念されがちです。
内装ボードの塗装壁はアクセントにもなるので興味がある方は参考にしてください。